ギャラリー次回予告
2024.11.28 - 12.25
ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパン「天地:長野の自然環境と建造物への考察」
軽井沢千住博美術館ギャラリーでは、11月28日(木)~12月25日(水)において、ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパンの作品展「天地:長野の自然環境と建造物への考察」を開催します。
軽井沢は、長野県の東端、浅間山の麓に位置しています。その周囲の風景には、時の流れの痕跡がはっきりと見られます。1108年(天仁元年)には、浅間山が大噴火を起こし、その火山灰は遠くグリーンランドでも発見されるほど広範囲に及びました。時が経つにつれ、低地部分は棚田となり野菜や米の栽培に利用され、河川は火山灰の堆積物を削り取り、人工的でありながら自然でもある、変化に富んだドラマチックな景観を生み出しました。
同時に、人々の手によって避難所、家屋、店舗、城などが建設され、街はその繁栄や衰退に応じて成長したり縮小したりしてきました。交通路も敷かれ、一部は忘れ去られることもありました。この建造環境の中にも、時の移ろいを感じさせる多くの痕跡が残っており、数百年前から現代に至るまで、あらゆる時代の建造物が発見されています。江戸時代から残る古い建物は修復され、今なお使われていることが多い一方で、より新しい建物はあまり頑丈に建てられず、現在では衰退し、放置されているものもあります。
本展では、自然の風景と人工の風景の交差点を探求し、一連の風景画と地元の建物の縮尺モデルを対比させています。ギャラリー内で、地元環境の感覚を再現し、訪問者に建造環境が自然の風景の中にどのように位置しているか、を知っていただける展示となっています。ぜひ多くの方にご覧いただければ幸いです。「Yamamura」
ギャラリーについて
美術館敷地内に併設されたギャラリーでは、ジャンルを超えた様々な企画展を行っております。入場料は無料。休館日や開館時間等は美術館に準じます。