ギャラリー次回予告

2018.5.16 - 7.17

千住博 版画展

ウォーターフォール オンプリント #7

千住博は、日本画によるオリジナル作品以外に、多数の版画作品を制作・発表しております。今回は、その中から、12点を展示公開します。

1988年の「大和爽風」から2015年の「大イチョウ」まで、千住博は27年間で373種類の版画作品を制作してきました。そのモチーフは、代表作のウォーターフォールから、森、桜、タイドウォーターなど様々、また技法も銅版画からリトグラフ、デジタルプリント、シルクスクリーンなど多岐にわたります。
美術品としての版画作品には、オリジナル版画とエスタンプの2種類があります。オリジナル版画は、一般に、作家自身が木版、銅版、石版、孔版などを制作したものを指します。
また、エスタンプとは、作者の了解を得た第三者が、オリジナルとなる原画に基づき、版画の技法を用いて制作した作品のことを指します。本展では「ウォーターフォール オンプリント#6、#7、#11」がオリジナル版画に該当し、その他の作品がエスタンプとなります。一方で、オリジナル版画の定義では、作家の監督下で職人がその指示どおり刷ったものを指すこともあります。その定義によれば、本展で展示された作品はすべてオリジナル版画作品と呼ぶこともできます。

ライフ Ⅰ

千住博は、版画作品の制作にあたり、もっとも自分が表現したい色彩を何度も色調整を重ねることによって実現してきました。そのため、作品「ライフ」に見られるような様々な色違いの作品は、こうした制作過程により生まれたものです。

版画作品という魅力ある千住博のアートワールドをお楽しみください。

Metal SAKURA #2

 

ギャラリーについて

美術館敷地内に併設されたギャラリーでは、ジャンルを超えた様々な企画展を行っております。入場料は無料。休館日や開館時間等は美術館に準じます。